岡谷美術考古館を訪問してきたので紹介したいと思います。美術考古館という名前の通り美術館と考古館が併設された施設です。
岡谷美術考古館
名称:岡谷美術考古館
所在地:長野県岡谷市中央町1-9-8
開館時間:開館時間 AM10:00〜PM6:00
休館日:水曜日、祝日の翌日、年末年始(12月29日〜1月3日)
入場料:大人:370円 / 小人:160円
土偶の有無:壺を持つ妊婦像、超小型土偶など多数
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展示物
展示されている遺物でまず目を引くのが、顔面把手付深鉢形土器です。把手のお顔自体は、このお地方にはよくある吊り目で鼻がツンと上を向いたタイプです。ですが、この土器は鉢の内側でなく、なぜが外側を向いています。外を向いているタイプは、ほとんど発掘されていないそうで、特別な用途に使われたのではないかと考えられているそうです。
花上寺遺跡出土の有孔鍔付土器(縄文時代中期)も、かなり大型で目を引きます。粘土紐でつけられた不思議な抽象文様に縫い目のように丁寧につけられた点線が、どこか現代的なデザインにも見えます。有孔鍔付土器は、太鼓説と酒造りの道具説が主要な説ですが、私は断然太鼓説支持者ですが、根拠があるわけではなく、単にロマン的にそう信じたいだけです。
その他にも釣手土器や抽象文様が施された不思議な土器が多数展示されていますので、考古ファンは絶対に訪問すべき博物館の一つです。
土偶
こちらには、絶対に実物をみたいと思っていた壺を持つ妊婦土偶が展示されています。ここのところ女性と料理とか調理器具についての雑文を書いていますが、そのアイデアの元は、この土偶にあります。妊婦が土偶を抱えている姿には、なんらかの重大な秘密が示されているように思うのです。
そのままでは食べられないものを、アク抜きや加熱で食べ物へと変化させる事ができる壺型の土器は、間違いなくマジックアイテムだったはずです。だからこそこの土偶さんが大切に抱えているのではないかと思うのです。
ちなみに壺を持つ土偶さんは、修復されていないバラバラの状態での展示となっています。しっかりと組み立てらた状態のレプリカも一緒に展示されています。
他にも土偶さんは多数展示されています。小さいものや欠片が多いのですが、バラエティー豊かでみていて飽きません。写真を見返してたら、また行きたくなってきた。。。
土偶御朱印
岡谷美術考古館でもらえる土偶御朱印は、十六番と十七番の2つです。