落書き ー 縄文のパリピ

縄文パリピ 落書き
縄文パリピ

縄文のパリピ

なぜか奥さんに、もっと描けと催促されるので、やむなく続けている、らくがきシリーズです。今回は、私の大好きな有孔鍔付土器のお話です。

有孔鍔付土器といえば、中部高地周辺で人体文様付きのものが、いくつか発掘されています。その中でも特に人気があるのが、南アルプス市ふるさと文化伝承館に展示されているものではないでしょうか?

この土器につけられている人体文様は、どうみても人間には見えず宇宙人です。先日、実物を見学してきましたが、こんな不思議なものが5000年前に作られたとは信じがたい、本当に不思議な土器でした。縄文時代に興味がない人たちも、これを見たら絶対に興味が湧くと思うので、ぜひ見学してほしいなと思います。

有孔鍔付土器自体は、中部高地では非常に沢山見つかっています。そのほとんどには、人体文様はつけられておらず、深鉢だったり、浅鉢だったりとその形状は様々です。たくさん作られた有孔鍔付土器ですが、この土器を何に使っていたかについては、よくわからず、いまだに決着がついていません。

有力な2つの説は、太鼓説と酒造説です。太鼓説は、口の部分に革を張って叩いていたというものです。縁の穴は、革を縛り付けるのに使われていたという考えです。

酒造説は、中に山葡萄などの果実を入れて酒を醸すのに使用したというものです。縁の穴は、空気穴だと考えられています。山葡萄とみられる炭化物が同種の土器から見つかったことから有力な説だと考えられています。また中部高地から関東へのと広がった有孔鍔付土器は、注ぎ口がついたタイプへと変化していきます。少なくとも注ぎ口がついたタイプには、なんらかの液体が入れられていたのは間違いなさそうです。

縄文パリピ
縄文パリピ

現時点では有孔鍔付土器が、酒造の道具であるというのが有力な説であると考えられています。ですが私は、ロマン的に有孔鍔付土器が太鼓として使われていて、お祭りなどで叩かれていたと信じたい気がするんですよね。

そもそも形が似ていたり同じだからといって、特定の用途のみに使われていたと考える必要は無い気がしています。現代人も一つの道具をいろいろと使い分けます。同じ道具でも地域が違うだけで、使い方が異なることも有るでしょう。中部高地で太鼓として使われ、関東では酒造りの道具だったかもしれないし、どちらの地域でも太鼓と酒造の両方に使われていたなんてことがあるかもしれませんね。

まあ、どっちの場合でも縄文時代のパリピが、使っていた道具ということだけは、間違いなさそうです。

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