長野県 伊那市創造館

博物館

伊那市創造館


名称:伊那市創造館
所在地:長野県伊那市荒井3520番地
開館時間:午前10:00-午後5:00
休館日:毎週火曜日、祝日の翌日、年末年始
入場料:無料
土偶の有無:1点あり
ホームページ:リンク

長野県の伊那市創造館を見学してきました。こちらには神子柴遺跡からの出土品が、丁寧な説明と共に展示されています。土偶については1点のみなのですが、小さくて非常に可愛らしいので、ぜひ見学していただきたいです。また土偶ではないのですが、顔面付釣手形土器もぜひ実物を見ていただきたい遺物の一つです。

展示物

展示物は、神子柴遺跡と御殿場遺跡から発掘された遺物です。目玉の展示は、なんと言っても顔面付釣手形土器です。実用的とは言えないデザインですので、おそらくはなんらかの祭祀に使用されたものでしょう。何を訴えているのかさっぱりわからない、ミステリアスな表示をしているのが、非常に印象的です。耳たぶと思われる位置に耳飾りの穴を思わせる表現があります。耳飾りをしているから必ず女性と言うわけではなさそうですが、私にはどこか女性を思わせる形のように思えます。

それからこちらにも顔面把手付土器の展示があります。中央に写っている突起は、おへその表現でしょうか?よく見ると縁取りの線の向きが互い違いになる凝った表現になています。細部は違いますが、デザイン的には、仮面の女神と類似しているように思えます。
壺状の土器(甕ーかめ)は、縄文時代には幼児を埋葬するための棺として使用される例があり、顔面把手付土器は出産、妊娠といった生命の再生を表現しているものと考えられています。

土偶

土偶の展示は1点のみですが、この土偶が非常に小さくて可愛らしいです。大きさは5cmほどですので、かなり小型です。耳は、片方が欠損していますが、耳飾りが表現されていますし、目鼻も点で表現されているようです。それからお腹は、妊娠を表現されているようで膨らんだ表現がされて居ます。
ちなみにこの土偶には、つきミンという愛称がつけられ、伊那市創造館のマスコットキャラクターに採用されています。私には、クマのぬいぐるみっぽく見えてしまいます。

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