南アルプスふるさと文化伝承館を訪問してきたので紹介したいと思います。こちらの博物館は、なんといっても「子宝の女神ラヴィ」と有孔鍔付土器が有名です。どちらも宇宙人にしか見えない不思議な人達です。
南アルプスふるさと文化伝承館
名称:南アルプスふるさと文化伝承館
所在地:山梨県南アルプス市野牛島2727
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
休館日:毎週木曜日(この日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、年末年始
入場料:無料
土偶の有無:子宝の女神ラヴィ、他多数あり
ホームページ:リンク
こちらの博物館は、とにかくホスピタリティが素晴らしいです。私が訪問した際にも、わざわざ職員さんが解説のために出てきてくださいました。
展示物
ただでさえ濃い中部高地、山梨県にある博物館ですので、南アルプスふるさと文化伝承館の展示も非常に濃いです。無料なのに、こんなに楽しくて良いのでしょうか?
1階は弥生時代以降、2階が縄文時代以前の展示となっていますので、私のお目当ての展示は2階にありました。時の展示で最も有名なものは、鋳物師屋遺跡から出土した人体文様付有孔鍔付土器です。
こちらの有孔鍔付土器には、宇宙人としか言いようがない不思議な人形の模様が、つけられています。この地方の土偶によくある3本指が表現されています。不思議な模様だけでなく、このタイプの土器が何に使われたのかも、未だはっきりしていません。最も有力な説が酒造りに使われたというもので、次に有力な説が太鼓だったというものです。
ちなみに下げた方の手の部分は、発見されていません。復元する際に専門家の方たちが集まって、どういう形であったのかを検討し、このような形に復元されたとのことです。両手とも上げてたんじゃないかと考えている人たちもいるそうです。
もう一つ特徴的な土器があります。それが背中とお尻も表現された顔面装飾付土器です。土器の縁にてをかけたようなデザインになっています。こちらも完全に宇宙人です。
その他にも多数の不思議な文様の土器が多数展示されています。
土偶
最も有名な土偶は、鋳物師屋遺跡から出土した円錐型土偶で子宝の女神ラヴィという愛称がつけられています。こちらの土偶も、もちろん宇宙人(マスクをしたプロレスラーという説もあり)です。
ラヴィは、壊れることなく、ほぼ完全な形で発掘されたそうです。円錐型の自立する土偶で見た目はあれですが、乳房が表現されていることから女性がモチーフだと考えられます。また3本指をお腹に添えている様子が、お腹の中の赤ちゃんをいたわっているようにも見えます。このため子宝の女神ラヴィという愛称がつけられています。
土偶御朱印
南アルプスふるさと文化伝承館でもらえる土偶御朱印は、八番と九番の2つです。