今日は、なぜどぐうぐるDBという博物館情報のデータベースサイトを開発しようとしているかというお話をしてみたようと思います。実は、こういうことを無くしたいんだよ!という残念なことがあったばかりなので、まずはそれからお話してみたいと思います。
見逃した!
つい先日のこと、愛知県豊田市の外れにある足助資料館に行ってきました。
足助資料館のホームページ
どぐうぐるの訪問記
どぐうぐるDBでの紹介ページ
非常に素晴らしい博物館で、それ自体は良かったのです。ですが2週間ほどたったある日、Twitterで足助中馬館にも土偶があるらしいと情報が流れたのです。
足助資料館の場所は、こちらです。
そして足助中馬館が、こちら。
おわかりでしょうか?2つの館は、足助川を挟んで向こうとこちらに位置しているのです。Google Mapsで検索したところ、なんと徒歩で4分の距離に別の博物館があったのに、気づかなかったのです!
2つの問題
少なくとも私の経験では、こういったことはわりと頻繁に発生しています。おそらく全国の博物館ファンは、同じような経験をしたことがあると思うのです。インターネットが発達して、ありとあらゆる情報が網羅されているように見えても、実際のところ博物館に関する情報を得るのは、かなり難しいのです。そして大きく分けると2つの問題点があります。
- 博物館がリストアップされていない
- 博物館情報が不足
博物館がリストアップされていない
2021年7月11日の時点では、「足助 博物館」という検索ワードでは、足助中馬館がヒットすることはありません。小さすぎるからなのか、資料館だからなのかよくわかりません。博物館で引っかからないのだから、土偶とか縄文土器プラス地名なんてキーワードで検索しても、知りたい情報をえることは、ほぼ出来ないのです。
博物館情報が不足
博物館の運営は、自治体が行っていることが多いようです。新しく出来た大型の施設は、民間に運営が委託されているようですので、それなりに立派なホームページをもち広報をしています。ですが、大部分は、市町村などのホームページ内で簡単に紹介されているのみです。
足助中馬館の場合も、まさにこのパターンです。
正直なところ、ホームページだけの情報だと、なにが展示されているのかは、まったくわかりません。なにが展示されているのかわからないのは、大部分の博物館で同じような状況です。
ちなみに足助中馬館に、縄文時代の遺物が展示されているかどうかは、ちょっと怪しい気がしています。そのうち電話して確認するつもりでいます。
だからどぐうぐるDB!
そういう問題を解決したいという思いからどぐうぐるDBのアイデアを思いつき、そしてWebサイトの開発と運営をはじめまたわけです。
どぐうぐるDBでは、この2つの問題点を解決するため、博物館情報のデータベース化と現在地周辺の博物館の検索サービスを中心に開発をすすめているところです。
正直なところ、まだまだ理想との乖離はかなりありますが、それでも愛知県内の博物館情報はかなり充実してきていますし、中部高地についても協力者からの情報提供によって、かなり使える状況になってきていると確信しています。
どぐうぐるDBの具体的な使い方は、以下のブログポストから続く数回の記事で紹介していますので、ぜひ御覧ください。
というわけで、今回はどぐうぐるDBの目指していることについて書いてみました。