土偶が持つ不思議なパワー

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土偶パワー

土偶が持つ不思議なパワー

縄文時代に暮らした人たちは、いったいどんな思いで土偶を作り利用したのでしょうか?現代に暮らす私たちが土偶を見るとき、どうしてもその卓越したデザイン製や可愛らしさ、不思議な形に注目してしまいがちです。確かにそういったことは、現代人の私たちにとってもわかりやすい土偶の魅力です。ですが縄文の人たちは、芸術的な意図などなかったでしょうし、遠い未来に暮らす私達を楽しませようと思って土偶を作ったわけではありません。
ここでは、縄文時代の人たちが、どのような思いで土偶を作ったのか想いを馳せてみましょう。

縄文時代は神秘の時代

現代に暮らす私たちの多くは、自然の中に精霊の存在を感じたりすることは、ほとんど無いでしょう。一方、縄文時代に暮らす人たちは、自然の中に精霊たちの存在を感じ、その力を借りようとしたり、時には悪い影響を遠ざけたりしようとしていたのだと考られています。不思議な力の存在が、強く信じられていた時代といえます。またお墓や副葬品などからもシャーマン(呪術師)が存在していたのだと考られています。

そんな中で作られた土偶の多くも、もちろん不思議な力を持つものとして作り出されたのだと考られるのです。

土偶はマジックアイテム

そう土偶はマジックアイテムとして作り出されたのです。土偶に不思議なパワーが込められたいたのだとすれば、それはいったいどのようなものだったのでしょうか?発掘されたものだけでも2万点を超える土偶ですので、もちろん土偶によって不思議なパワーの種類は異なるでしょう。ですが縄文人にとって最も切実な願いは、自分たちの生存に関わることだったはずです。

現代とは比べ物にならないくらい厳しい時代に生きた人たちです。死は私達の想像以上に身近なものでした。市に直結する病気や怪我は、日常的な問題ですので、化粧や刺青、アクセサリーや衣装などで避けようとしたことでしょう。そして土偶は、出産に関する諸問題を受け止める役割を与えられたのだと考られるのです。
いずれにしても土偶は、私たちが想像する以上の強烈な思いが込められているのです。そして作り上げるまでには、たくさんの人々が協力し、様々な儀式が行われたはずなのです。
そうしたたくさんの人たちの思い、そして不思議なパワーこそが、何千年も後に暮らす私たちすら引きつけてしまう、強烈な魅力につながっているのではないでしょうか?

まとめ

  • 縄文時代は神秘の時代
  • 土偶は不思議なパワーを持つマジックアイテム
  • 多くの土偶は、出産の無事への願いが込められている

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