土偶ファイル No.0328 ほそながーーい土偶

東日本から出土の細長い土偶 土偶ファイル
ほそながーーい土偶

ほそながーーい土偶

東日本から出土の細長い土偶
ほそながーーい土偶

今回紹介するのは、豊田市郷土資料館(2022年9月30日に閉館、2024年新博物館オープン予定)が、所蔵している土偶です。常設の展示はされておらず、イベントや特別展で多数の縄文土器や土偶たちと一緒に展示されてきました。そんな田中コレクションの土偶を紹介します。

やたらと胴が長い土偶です。おそらく手はあったのでしょうが、欠損しているようです。出土地は不明ですが、確かこういう4本足にして無理矢理に自立させようとするタイプの土偶は、関東辺りでたくさん見つかっていたように思います。

写真を撮ったときには気づかなかったのですが、お股のところにある黒い点は、穴なのでしょうか?わざわざあけたのだとすれば、やはりこの土偶も女性なのかな?

時代

縄文時代晩期(約3000年前)

発掘遺跡

東日本(出土遺跡不明)

展示されている博物館

豊田市郷土資料館が所蔵。同館は2022年9月30日に閉館済み。2024年に新博物館オープン予定
田中コレクションが展示されることを期待しましょう。

コメント

今回は、豊田市郷土資料館が所蔵する土偶の紹介でした。個人的には、こういう素朴で目立った特徴のない土偶が大好きだったりします。そして形にはこだわらず、無理矢理に、それこそ4本足にしてでも立たせようとしてしまう強引さも好きですね。

土偶を紹介するシリーズも、もうかなり長く続けています。過去に撮った写真を見返していると、新たな発見があるのと同時に、新たな謎が生まれてきます。写真が残っているからこそ、見逃した小さな小さな不思議にも気づくことができるのです。

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