土偶を作ったのは誰?
土偶は、縄文時代の人たちによって作られました。縄文時代はおおよそ1万5千年前に始まり、3千年前に終わった(地域によって差があります)と考えられています。時期によって作られた土偶の質や量に変化はありますが、いずれにしても大昔の人々が作った物だということになります。
土偶作りは女性の仕事?
土偶をはじめとした土器を作ったのは、女性たちだと考えられています。これは事例研究や土器の表面に残された指あとの大きさなどからそのように推測されています。また土偶のモチーフが女性に偏っているのも、女性が土偶を作ったとする根拠だと考えられています。どうやら土偶の整形を女性が行ったというのは、間違いがなさそうです。
土偶は女性だけで作ったの?
ところが土偶(土器)を作るのが、女性だけの仕事だったかというと、そういうわけではなさそうです。
例えば土器を作るためには、粘土を掘り出し、焼き物に使えるよう練ったりして質を調整する必要があります。また焼き上げるためには、大量の薪を準備する必要があります。こう言った仕事は、大変な力仕事です。当然、男性の力も必要とされたはずです。
土偶を作る背景には、何らかの切実な問題があり、それを解決したいという願いがあったはずです。土偶の誕生は、まさにその集団にとっての悲願だったと考えられます。女性と男性で役割に違いがあったでしょうが、集落総出での一大事業だったと考えられるのです。
まとめ
- 土偶は縄文時代の人々が作った
- 土偶の形は女性が作ったかも
- 土偶の製作は一大事業。集落総出で取り組んだ
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