土偶ファイル No.0307-309 中津の三人娘土偶

大分県中津市から出土した土偶3点 土偶ファイル
中津の三人娘土偶

中津の三人娘土偶

大分県中津市から出土した土偶3点
中津の三人娘土偶

今回紹介するのは、中津市歴史博物館に展示されている小さな三体の土偶です。中津市内の遺跡から出土したそうです。理解不能な紋様で飾られた土偶も良いのですが、こういうなんの飾り気も無い土偶たちも、素朴で良いものです。

どれも胸が強調して作られているのは、生まれた子を育てるのに母乳が出るかどうかが、切実な問題だったからかもしれませんね。そして左下の子は、お腹が膨らんでいて明らかに妊婦とわかる姿をしています。現代でもかなりハードな妊娠、出産そして育児が、縄文時代にどれだけ大変なことであったかは、おそらく想像を絶するものだったはずです。そこに込められる願いや思いは、とても純粋で深いものだったのでしょう。

時代

上1つー縄文時代後期後葉
下2つー約3200年前(不確実)

発掘遺跡

大勢遺跡(詳細位置は不明、地図の辺りのどこか)
真ん中上の子

高畑遺跡(地図の位置より少し南側)
写真の下2つ(不確実)

展示されている博物館

中津市歴史博物館に展示されています。小さな博物館で展示室も広いとは言えません。ですが、非常にユニークな企画をしたり、興味深い特別展を開いたり精力的に活動しています。縄文関連の展示は少ないですが、超おすすめの博物館です。

また「なかはく公式Twitter」は中の人が、公式の概念をぶっ壊す活躍をしていて楽しいので是非フォローすることをおすすめします。

コメント

今回は、中津市歴史博物館(通称なかはく)に展示されている3体の土偶を紹介しました。飾り気のない素朴な土偶たちですが、こういう子達も心を込めて丁寧に作られているのでしょう。だから何千年もあとの時代の私達にも、なにか訴えかけてくるものが有るのではないでしょうか?

それはそうと左下の土偶の胸は、これで良いのでしょうか?誇張した表現なのでしょうが、こんな胸の人は、いないと思うのですが。。。

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