土偶ファイル No.0302 ぽっちゃり系土偶

愛知県豊田市の今朝平遺跡から出土の土偶 土偶ファイル
ぽっちゃり系土偶

ぽっちゃり系土偶

愛知県豊田市の今朝平遺跡から出土の土偶
ぽっちゃり系土偶

今回紹介するのは、愛知県豊田市の足助資料館に展示されている土偶です。博物館からも近い、今朝平遺跡からの出土品です。紅葉で有名な香嵐渓から徒歩で行ける距離にありますが、車以外の交通手段ではなかなか行きづらい場所にあります。つまり、今も昔も簡単には行くことができない山里からこの土偶は、発掘されたということになります。

あまり人の通わない場所にあったからか、この場所から発掘された土偶は非常に独特です。のっぺらぼうの顔、大きな体、そして短い手足。どこか写実的で肥満した女性を忠実に表しているようにも見えます。シンプルだからというのも有るでしょうが、他との共通点を見つけることが難しい、珍しいタイプの土偶と言えるのではないでしょうか?

時代

縄文時代後期~晩期

発掘遺跡

今朝平遺跡
現地は広場にはなっていますが、復元等は無く遺跡の説明看板が立っているようです。

展示されている博物館

足助資料館に展示されています。展示室も板張りの床でレトロな博物館です。

コメント

今回は、愛知県豊田市の足助資料館に展示されているあまり他で見ないタイプの不思議な土偶を紹介してみました。この土偶は、独特の見た目で他の地域のものと見た目が、全く異なります。外界からの断絶により独自の発展を遂げたのかと思いきや、土器は堀之内式が出土していて関東方面からの影響を受けています。

わからなくて当たり前ですが、縄文人のやることは、さっぱり分かりませんね。でも、珍しい土偶なのでぜひ見学しに行ってみてください。

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