ちょーきょにゅー土偶
今回紹介するのは、市立岡谷美術考古館に展示されている土偶で花上寺遺跡からの出土品です。残念ながら破損していて、胸部からお腹の上にかけてのみしか残っていません。
この地方の他の多くの土偶たちと同じように、お腹の中央には、妊娠線らしき線が刻まれています。そしてその線を挟んで両脇には、四角く囲まれた区画内に何やら複雑な模様が刻まれていますね。もともとどのような模様だったのでしょうか?とても気になります。
時代
縄文時代中期中葉
発掘遺跡
花上寺遺跡
現地には、説明の案内板等が有るようです。
展示されている博物館
市立岡谷美術考古館に展示されています。
コメント
今回紹介した土偶は、市立岡谷美術考古館に展示されています。残念ながら、欠損して胸からお腹の上にかけてしか残っていません。栄養状態の悪かった縄文時代のことです。おそらく、これほど立派なモノをお持ちの女性は、なかなかいなかったはず。
それでも、これだけ立派に作った理由は?やはり母乳が、しっかり出るようにとの願いが込められていたのでしょうか?ただでさえ乳児の死亡率が、高かった時代のことです。もちろん粉ミルクなんて有るはずも有りません。母乳がでるかどうかは、切実な問題だったのでしょう。