土偶ファイル No.0286 ねずみ男土偶

岡谷市の長塚遺跡から出土した頭の尖った土偶 土偶ファイル
ねずみ男土偶

ねずみ男土偶

岡谷市の長塚遺跡から出土した頭の尖った土偶
ねずみ男土偶

今回紹介するのは、市立岡谷美術考古館に展示されている土偶です。水滴型の輪郭に、なんだかとてもしぶーい表情の顔が描かれています。眉と鼻は一体化していますが、かもめ型ではなくT字型ですね。口の周りの線は、いれずみと解釈されているようです。

ちなみに愛知県名古屋市でも、頭が尖ったT字型の眉鼻土偶が見つかっています。写真は禁止なので有りませんが愛知県豊田市でも!細かな部分は異なりますが、輪郭と表情は、そっくりではないでしょうか?

岡谷市の長塚遺跡から出土した頭の尖った土偶
ねずみ男土偶
名古屋市吉沢町遺跡から出土した土偶
名古屋のねずみ男土偶

これらの土偶には、果たして共通点があるのか?とても気になりますね。ちなみに愛知県の土偶は、晩期から弥生にかけてとのことなので、時代的にはかなり異なります。

時代

縄文時代中期中葉

発掘遺跡

長塚遺跡
詳細位置は不明でした。地図の表示されているあたり。

展示されている博物館

市立岡谷美術考古館に展示されています。

コメント

今回紹介した土偶は、市立岡谷美術考古館に展示されています。今回は、愛知県名古屋市で発掘された、見た目が似ている土偶も紹介しました。

はたしてこれらの土偶の間には、なんらかの関係があるのでしょうか?現代人の感覚では、とても人力では移動する気に慣れない距離。でも徒歩や川を使った船での移動などを駆使したネットワークを活用し、かなり広範囲を移動していたようです。きっと愛知県と岡谷市の間にも人の行き来は、頻繁にあったはず!ロマンがありますね。

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