子宝の女神ラヴィ
今回は、南アルプスふるさと伝承館に展示されている「子宝の女神ラヴィ」を紹介します。言いたいことはわかります。なんでこんなにも大きな被写体なのにピンぼけなのかってことですね。あえてピンボケ写真を使用することで、もっとはっきりと見たい!そうだ博物館に行こう!ってなるように、わざとピンボケ写真を選んでいるのですよ(嘘)。
ピンぼけの話は置いといて、こちらは子宝の女神という愛称で人気の土偶ですが、その顔は覆面レスラーにしか見えません。控えめな表現ではありますが、胸もちゃんとありますね。口の下から真っすぐ伸びた線は、妊娠線でしょうか?可愛らしいおへそまでつながっています。おへその下の台形っぽい模様も中部高地の土偶ではおなじみの表現です。複雑な模様は下半身に集中していますし、三本しか無い指がお腹に添えられていますので、やはりこの土偶も妊婦を象ったものでしょう。
時代
縄文時代中期
発掘遺跡
鋳物師屋遺跡(現在は看板のみのようです)
展示されている博物館
南アルプスふるさと伝承館に展示されています。こちらの博物館は、行くとかなりの確率でスタッフさんが、展示解説をしてくれます。最高の博物館なので、博物館好きな方は、ぜひ!
コメント
今回紹介したのは、子宝の女神ラヴィです。なかなかにインパクトの有る顔に目を奪われがちですが、この土偶は下半身の細かな紋様も緻密で素敵です。顔の表現がまっ平らなのは、仮面の表現なんじゃないかなと思っています。仮面つまりは覆面。これは縄文の覆面レスラーの姿なのだ!