土偶ファイル No.0024 首が長すぎ土偶

首が長すぎ土偶 土偶ファイル
首が長すぎ土偶

首が長すぎ土偶

首が長すぎ土偶
首が長すぎ土偶

今日紹介する土偶は、こちら。駒ヶ根市日向坂遺跡の住居跡から出土した土偶であります。コチラの土偶は、割と写実的な表現で、なんだか少し苦しそうな表情です。じっと見つめていると、こちらまで息苦しくなってきそうな気がしてしまいます。

そんな苦しげな表情より気になるのが、胸の位置です。別々の破片が接合していますが、なんとなく不自然な気がしませんか?でも発掘報告書によると、同じ住居跡の比較的近い位置から検出されているそうです。だから、やっぱりこの組み合わせで正しいのでしょう。

割とリアルな頭部から首、そして意味不明なブランクがあってその下に胸の表現。そしてこの地域の他の土偶と同じように腹部には線刻による装飾があります。元の姿がどのようなものだったのか、非常に気になります。他に類例は、あるのでしょうか?

時代

縄文時代中期後葉から末期

発掘遺跡

駒ヶ根市日向坂遺跡
詳細位置は不明ですが、JR駒ヶ根駅から北北東に1km程度の位置とのこと
発掘調査報告書は、コチラ

展示されている博物館

駒ヶ根市立博物館に展示されています。こちらは図書館などと併設された小さな博物館です。

コメント

私はおっさんなので、土偶の胸の位置や大きさ、形には重大な関心を持っています。胸が左右にずれて脇の下だったりするのはよく見ますが、この土偶のように下に移動しておへその上辺りに有るのは、あまり見ない気がしますね。

本当は首が長すぎじゃなくて、胸が下すぎ土偶って書こうと思ったけど、恥ずかしかったのでやめておきました。

タイトルとURLをコピーしました