宮之脇遺跡の土偶たち
今回紹介するのは、岐阜県可児市の宮之脇遺跡から出土した土偶たちです。とは言っても左上の1点を除くと、他の全ては全体像がわからないかけらだけなのが、残念です。立体的に見えるのは、左下のみで、残りは板状土偶のようです。
左上の一点も顔の表現は、はっきりしません。胸の表現も無いのですが、脇からお腹に向かって、細かな線刻が入れられています。
あまりにも残っている部分が少なすぎてコメントしづらいので、ついでに土器も紹介しておきます。宮之脇遺跡のある場所は、木曽川と飛騨川が合流する位置にあります。このため古代から交通の要衝として重要な役割を果たしていたようです。その証拠となるのが、下の写真です。
あちこちの地域の特徴を備えた、多彩な土器がこの場所から見つかっています。
時代
おそらく縄文時代中期
発掘遺跡
宮之脇遺跡
位置情報は、やや不正確かも知れません。
展示されている博物館
川合考古資料館に展示されています。
コメント
日本全国から発掘された土偶は3万点とも言われていますが、その大半は今回紹介した土偶のように破片として発掘されています。明らかに破壊されているものもあれば、そうでないもの、わからないものといろいろなようです。わからないからこそ、いろいろと想像して楽しめるのです。