土偶ファイル No.0397 頭カラッポ土偶

縄文晩期の遮光器土偶 土偶ファイル
頭カラッポ土偶

頭カラッポ土偶

縄文晩期の遮光器土偶
頭カラッポ土偶

今回は、東京国立博物館に展示されている土偶の紹介です。言わずとしれた遮光器土偶です。東京国立博物館には、片足が無い超有名遮光器土偶も所蔵されていますが、あえてこちらを先に紹介してみました。

遮光器、首飾り、体に刻まれた複雑な文様など、ミステリアスな風貌です。民族研究によると赤は、命を象徴する色なのだそうです。この土偶も赤彩の痕跡が残されていますので、真っ赤に塗られていたのでしょう。股からお腹にかけては、渦巻状の文様も見られ、新しい命の誕生を願う思いが、込められていたのかもしれませんね。

時代

縄文時代晩期

発掘遺跡

秋田県美郷町六郷石名館

展示されている博物館

東京国立博物館

コメント

今回は、東京国立博物館に展示されている土偶を紹介しました。どこからどうみても遮光器土偶なのですが、ひとつ気になることがあります。冠をかぶっていないのです。じゃあ、頭はどうなっているの?それは・・・

遮光器土偶の頭部を上から見たところ
カラッポの頭

はい、この通り。頭カラッポなのでした。欠損したわけではなく、元から無かったっぽいのです。頭カラッポ方が夢詰め込めるらしいので、この土偶にも夢が詰められていた?それともお酒とか入れられてたのかもしれませんね。見るの忘れたけど、この土偶にお知りの穴があれば、漏れちゃいますけどね。

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