短足土偶
こちらの土偶は、能登川石田遺跡からの出土品であります。まず目を引くのが右腕から首の周りのネックレス状の紋様です。この刺突紋は体の裏側まで続いているので、やはりネックレスのようなものを表現したものでしょうか?
胸は粘土玉を貼り付けて作ったようですが、残念ながら一つは剥がれ落ちています。そんなことよりなにより、この土偶の最大の魅力は短すぎて可愛い足!この短い足で、ちゃんと立っているんですよ!すごくない?
時代
縄文時代後期(約4000年前)
発掘遺跡
能登川石田遺跡
現地は住宅地になっており現在は何もありません。正確な位置は不明でしたが、能登川博物館のすぐ東側にあったようです。
展示されている博物館
滋賀県能登川博物館に展示されているかも?
コメント
国宝や重文に指定されるような立派な土偶たちも素敵では有るのですが、そんな勲章とは無縁の土偶たちの中にこそ面白い子達がたくさん隠れています。今回紹介した土偶も、そんな面白い子の一人です。ても短いのですが、足は更に短い!こんなに短いのにちゃんと立つ!素晴らしすぎるのです。