土偶ファイル No.0436 くびれ土偶

東京都府中市本宿町から出土の土偶 土偶ファイル
くびれ土偶

くびれ土偶

東京都府中市本宿町から出土の土偶
くびれ土偶

今回は、2021年に開催された特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人」で展示されていた土偶の紹介です。かなり大型の土偶で、頭が残っていれば、確実に20cm以上の身長であったことは間違いなさそうです。以前紹介した多摩ニュータウンのビーナスそしてくびちょんぱ土偶と同じく山形、M字型のデザインですが、決定的に異なるのは、そのリアルさです。

手の指は、しっかりと5本で表現されていますし、ウェストがくびれたところから腰が膨らみ、ちゃんと2本の足もあります。同じ系統であるはずなのに、こうも見て目が変わってしまうのはなぜ?不思議ですね。

多摩ニュータウンのヴィーナス土偶
多摩ニュータウンのヴィーナス土偶
東京都三鷹市の坂上遺跡から出土した土偶
くびちょんぱ土偶

M字型の眉、細い目、そしてお腹の部分の山形、M字型の模様は、あちこちで繰り返し使用されるおなじみのデザインですね。でも足が完全に省略されて筒型になっているのは、ちょっと珍しいかもしれませんね。

時代

縄文時代中期

発掘遺跡

東京都府中市 本宿町遺跡 位置不明

展示されている博物館

特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人」、現在の展示館は未調査

コメント

今回は、2021年に開催された特別展「縄文2021-東京に生きた縄文人」に展示された土偶の紹介でした。しっかりとくびれた腰つきがとてもセクシーな土偶です。土偶というと幼児体型だったり、漫画的なデフォルメがされているものが多いのですが、こちらはかなりリアルですね。縄文時代にも写実派がいたのかな?

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