土偶ファイル No.0228 始祖女神像

始祖女神像 (坂上遺跡の土偶) 土偶ファイル
始祖女神像

始祖女神像

始祖女神像 (坂上遺跡の土偶)
始祖女神像

今回紹介するのは、井戸尻考古館に展示されている始祖女神像と命名された土偶です。可愛らしいハート型の輪郭の顔に、この子も鼻の下が長いですね。なんとも憎めない可愛らしい顔をしています。

両手を広げたおなじみのポーズで、ちゃんと胸の表現があるので、やはりこの子も女性をモデルにしているようです。胸の下から下半身にかけては、細かな紋様が刻まれています。これも中部高地ではおなじみのスタイルですね。

始祖と名付けられているのは、この土偶に刻まれた模様が、あちこちに波及しているからのようです。例えば、先日紹介したてらたんの模様も非常に似通っています。そういえば、鼻の下が長いのも一緒ですね。

笛吹市の前付遺跡から出土した土偶
土偶ーてらたん
始祖女神像 (坂上遺跡の土偶)
始祖女神像

時代

縄文時代中期後葉(約4300年前)

発掘遺跡

坂上遺跡
詳細位置は不明。地図の信濃境駅から西に1.5kmくらいの場所にあったようです。

展示されている博物館

井戸尻考古館に展示されています。クセの強すぎる不思議な土器、土偶だらけでコアなファンがたくさんいる博物館です。縄文ファンなら、必ず訪問するべき場所です。

コメント

今回は、井戸尻考古館に展示されている「始祖女神像」を紹介してみました。この土偶のファンは、たくさんいるのではないでしょうか?大型で立派な土偶ですし、紋様も非常に緻密で不思議です。そして何より、鼻の下の長いミステリアスな表情。僕も、大ファンです。

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