縄文のビーナス
縄文のビーナスは、言わずと知れた国宝土偶です。27cmもある、かなり大型の土偶です。細かく模様が付けられた頭部(帽子?)に比べて胴体は、わりとシンプルに作られ、特に手は大幅に省略されています。顔は、ハート型で少し浮き出ているようにも見えるので、個人的には仮面をつけた表現である可能性もあるのかなと思っています。
膨らんだお腹や大きなお尻は、やはり妊婦を表現しているのでしょうか?完全な左右対称ではなく、左足が少しだけ前に出されています。足を前に出して作ることに、なんらかの理由があったのかも知れませんね。
時代
縄文時代中期(約4000〜5000年前)
発掘遺跡
棚畑遺跡(長野県茅野市)
遺跡があった場所は工業団地になっており、入り口に遺跡があったことを示す石碑が建てられています。
展示されている博物館
尖石縄文考古館に展示されています。縄文のビーナスを含む国宝土偶が2点展示されています。
コメント
私にとって土偶とのファーストコンタクトとなったのが尖石縄文考古館に展示されている縄文のビーナスと仮面の女神でした。正直なところ、そのまま帰っていれば、ここまで土偶に大ハマリすることもなかったのでは?という気がしています。ですがほんの気まぐれで購入した一冊の本のおかげで、私は寝ても覚めても土偶!土偶!の毎日に陥ってしまったのです。
その本が、譽田 亜紀子さんの「はじめての土偶」でした。「はじめての土偶」で土偶道を進み始めてしまったわけですから、我ながらベタな話だと思います。