土偶ファイル No.0003 ビーナスそっくりさん

ビーナスそっくりさん 土偶ファイル
ビーナスそっくりさん

ビーナスのそっくりさん

ビーナスそっくりさん
ビーナスそっくりさん

国宝土偶の足元にひっそり展示されている、ビーナスそっくりさんの土偶です。頭がぺったんこ、顔がハート型、帽子っぽい装飾など、ビーナスとそっくりの見た目です。

残っているのは頭部だけで、大きさも2〜3cm程度と非常に小さいです。国宝に指定されている縄文のビーナスと同じ遺跡から発掘され、同時期に作られたと考えられています。非常に手をかけて丁寧に作られた縄文のビーナスは、おそらくひと目につく場所や重要な場所に飾られ大切に扱われたことでしょう。

それに対して、この小さな土偶はどのような目的で作られたのでしょうか?ひょっとしたら遠方から訪れた客人に対してご利益をおすそ分けするために作られたのかも知れませんね。

時代

縄文時代中期前半(約5000年前)

発掘遺跡

棚畑遺跡(長野県茅野市)
遺跡があった場所は工業団地になっており、入り口に遺跡があったことを示す石碑が建てられています。縄文のビーナスが発掘された遺跡です。

展示されている博物館

尖石縄文考古館で縄文のビーナスの足元に展示されています。

コメント

あちこちで土偶を見ていると、同じような土偶に出会うことが度々あります。まったく同じだったり、どこか間違えていたり、下手くそだったり、そんなそっくりさん土偶を探して歩くのも博物館めぐりの一つの楽しみだったりします。

また驚くほど離れた場所で同じようなモチーフが使われているのに出会うと嬉しくなるのと同時に、縄文人の行動範囲の広さに驚かされます。徒歩だけでなくいかだで川を下ったり、さまざまな手段で移動していたのでしょうね。

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