チャンピオン土偶
今回は、埼玉県立歴史と民俗の博物館に展示されている土偶の紹介です。今日は、大晦日。ちっとも大晦日らしい気はしませんが、とにかく紹介するのはこの土偶なのです。
可愛らしい山形土偶やミミズク土偶が出土している関東平野の出身ですが、こちらの土偶はなんともおどろおどろしい風貌をしています。落ち窪んだ目は、どこか苦しげにも見えます。そして身体に刻まれた文様も奇っ怪です。縄文晩期は、気候変動により生活が苦しくなっていった時代です。埼玉県あたりまで入り込んでいた海岸線も徐々に後退して行きます。そんな変化に翻弄された人々の苦しさが、この土偶に現れているのかもしれませんね。
時代
縄文時代晩期(約3000年前)
発掘遺跡
川口市新郷貝塚
展示されている博物館
コメント
今回は、埼玉県立歴史と民俗の博物館に展示されている土偶の紹介でした。顔は苦しげですが、腰のあたりには、なんだかゴージャスな模様が刻まれています。この模様がなんであるのか、皆さんはおわかりになりますでしょうか?こちらはチャンピオンベルトなのです。そう、彼女こそは縄文のチャンピオンなのだ!なんのチャンピオン?たぶん、どんぐり拾いじゃないですか?
というわけで、これが今年最後の土偶ファイル。皆様、良いお年をお迎えください!