原始のヴィーナス土偶
今回は、東京国立博物館に展示されている土偶の紹介です。こちらはかの有名な「花輪台のヴィーナス」と同じ、花輪台貝塚の出身です。あちらは、胸もしっかりと作られた大人の女性と言った感じでしたが、こちらはさしずめ年下の妹分といったところでしょうか?
縄文時代早期ということですから、初期の土偶ということになるでしょう。ちなみに今の所、最古級の土偶と言われているのは、滋賀県の相谷熊原遺跡と三重県の粥見井尻遺跡から出土した土偶たちで、縄文草創期のものです。本当に小さい土偶たちですが、ちゃんと最初から明確に女性だと分かる形で土偶が作られていることに驚きます。
時代
縄文時代早期
発掘遺跡
花輪台貝塚
展示されている博物館
コメント
今回は、東京国立博物館に展示されている土偶を紹介しました。この土偶だけをみると女性とは言い切れない気もしますが、同じ花輪台貝塚から出土した「花輪台のヴィーナス」と類似した形なのでやはり女性なのだと思われます。やっぱり原始から女性は、スーパーパワーを持つと信じれていたのでしょうか?私も奥さんのパワーによる驚異を日々感じて暮らしていますので、身につまされますね。
ちなみに「花輪台のヴィーナス」は、南山大学人類学博物館が所蔵しています。ちなみに下の写真は、実際の展示ですが、レプリカとのこと。でも他の展示は、ほぼ全てが本物で手を触れても大丈夫なのですよ。