土偶ファイル No.0241 ウーラ

韮崎市の後田遺跡から出土した仮面土偶 土偶ファイル
仮面土偶 ウーラ

ウーラ

韮崎市の後田遺跡から出土した仮面土偶
仮面土偶 ウーラ

今回は、韮崎市民俗資料館に展示されている仮面土偶「ウーラ」の紹介です。相変わらずピントが甘いですね。老眼なので、もはや撮った写真をみてもピントが合っているのやら、あっていないのやら、さっぱりわからないのです。

それはさておき、こちらの土偶は仮面土偶とされています。そして国宝に指定されている仮面の女神と共通の特徴をいくつも備えています。どっしろとした足、特徴的な手の形。そして仮面をつけた顔とヘルメットのような頭部の形状。露出した女性器。

2つの土偶が発掘された遺跡は、ほんの50kmほどの距離しかありません。お互いに行き来し、非常に強い関係性があったのでしょう。

韮崎市の後田遺跡から出土した仮面土偶
仮面土偶 ウーラ
仮面の女神
仮面の女神

時代

縄文時代中期後葉

発掘遺跡

後田遺跡
詳細位置は不明。図録から判断すると、このあたり。

展示されている博物館

韮崎市民俗資料館に展示されています。

コメント

今回紹介したのは、後田遺跡から出土した仮面土偶「ウーラ」です。仮面をつけた土偶は、この他にもいくつか見つかっています。いずれも人口が減少した時期につくられたようで、なんらかの呪術的な必要に迫られて作られたのではないかと考えられているようです。

そう思ってみると縄文中期の土偶にみられるような、どこか穏やかでのんびりした空気感は感じられず、必要に迫られた必死さのようなものが感じられるような気がしてきます。

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