壊れたけど大丈夫土偶
今回、紹介する土偶たちは、新潟県阿賀野市の石船戸遺跡からの出土品であります。これら3点の土偶たちの共通点は、壊れたあとにアスファルトで接着されているということです。赤の矢印の位置にアスファルトが塗られていることが確認されているとのことです。壊れたから捨てるというわけではなく、修理してでも大切に受け継いでいかなければならない重要なアイテムだったのでしょう。
そして左上は、頭部だけですが高さが8.4cmもあり新潟県内最大なのだそうです!体が残っていたら、どれほどの大きさだったことでしょうか?
時代
縄文時代後期から晩期
発掘遺跡
石船戸遺跡
地図の位置は図録からの推測で正確ではないかも知れません。
展示されている博物館
現在、展示されている博物館は不明です。
コメント
土偶が破壊されて捨てられているという説明は、よくみかけます。ですが、この土偶は、それとは真逆で修理された痕跡が見つかっています。実際のところ土偶というものは、人の形をしているというだけのことで、それぞれの使い方や意味は、場所や時代で千差万別だったはずなのです。
だから土偶の謎を完全に解明した!なんてことは、たいへんバカバカしいことだなって思うのです。